夏休みの自由研究のネタパート1

天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)

 

ヨモギやクズなどを黒砂糖と混ぜて容器に入れておくと、一週間ほどで発酵液(菌液)ができる。一滴も水を入れなくとも、黒砂糖の浸透圧で植物エキスが抽出されるとともに、酵母菌や乳酸菌の働きで発酵する。発酵が加わることで、単なる抽出液以上の効果が期待できる。

 

この天恵緑汁は韓国の趙漢珪さんが、土着菌とともに日本で広めた。天(自然)から恵まれた緑(植物)の汁、として命名。水で薄めて、葉面散布や土壌かん注すると、作物や土に活力を注ぎ込む。

 

素材にする植物は、季節に応じてその時期に一番勢いのあるものを、朝一番に採る。なるほどそんな素材で作った天恵緑汁は栄養生長を盛んにし、葉が厚くなったり生命力をアップさせる。いっぽう、アケビの実やイチゴなどの果実を黒砂糖と混ぜ合わせてつくる「果実酵素」もあり、こちらは実を大きくしたり登熟をよくしたりと、生殖生長を助ける効果がある。

 

昔、畑に生えた雑草を袋につめて、発酵させ、その液を肥料として使えないかと考えて取り組んだことがあった。発酵のさせ方が十分ではなかったが、勢いのある植物のエキスを肥料として使えないかと考える方向は間違いではなかったのだと感じた。

 これは、小中学生の夏休みの自由研究のネタにいいと思う。自分も取り組んでみたい。